Rain season in Himalaya
こちらは、雨季のヒマラヤです。
今年は、雨が多いです。
昨年は、雨が少なくて、作物が不作でしたが、今年は、りんごや梨、豆。豊作そうです。
時期には、まだ早いのですが、りんごも梨も毎日いただくので、蒸し煮にして、パンケーキに添えて頂いています。
ここでの毎日の楽しみは、朝の一杯のコーヒーです。
この時期は、若草が生い茂るので、馬や牛、羊のえさの草を毎日刈りにいって、山盛り担いで帰ってきています。
8月15日は、こちらでは、兄弟、姉妹を祝福しあう日でした。
朝から、会う人、会う人から、スイーツを頂き、おやつでお腹がいっぱいでした。
毎回、帰ってくるごとに、村の人とまた少し仲良くなっている気がします。
羊飼いのお父さんは、タイミングよく、遊牧から村に帰ってきていました。
羊も馬も、放牧に4000mの高地に行って、強く逞しくなって、毛もいい感じだよ〜〜夏毛の刈り取りが楽しみだなぁ〜〜!と、興奮気味におっきな笑顔で話す。
そして、私は、村で奥さんたちと紡いで織って、日本に伝えるからね〜〜。あなたは、安心して山で羊を追ってくださいね。
羊飼いと私の気持ち良い関係。
おじいちゃんは、織物を手慣れた行程で進めていく。
ゆっくりなんだけど、無駄が一切なく、淡々と進んでいく姿に、熟練の技に感動しました。
おじいちゃんに、教えてほしい言うと、教える事なんかないと言う。
もうだいたいわかるんだから、後は、たくさん見て、作って、考えて、また、作って、考えて上手くなればいいという。
私は、まだ、なんで、こんな生活をしているのか、実はわかってなくて。
ビジネスには、程遠く。
もっと、楽に教えてもらえる場所もあるのにな〜〜
山に来てから、外国人にも会ってないし、孤独という言葉を深く深く知っていく日々なのに。
ただ、私は、ここが好き。
村人全員、農薬、遺伝子組み換えなんて!信じられない!
草刈りは鎌で!
自分達は、大自然の中で生きていけるんだ!という。誇りに満ち溢れている。
私も、まったく同じに思うので、ここに来ると作れる。
作りたくてたまらなくなる。
安心できる、納得できる素材がたくさんある。
村人たちも、明日、明日とは言うけれど。
無理して、きちきち時間を決めなくても、ちゃんとできる。
焦ることはないのだけど、動きにも、思考にも無駄なく。
満月、お盆、終戦記念日、そして、兄弟を祝う日。が、重なった8月15日。
この100年くらい、人類はかつてない業を生みだし、そして、自分達の生みだした業に苦しんできたのではないでしょうか?
戦争や、原発問題。。。領土を奪い合い。自然環境を後回しに、人間の都合を優先した生き方。
おばあちゃん、おじいちゃんは、戦争を乗り越え、私達まで命のバトンをつないでくれました。
苦しく、悲しい事も見てきたんだろう。でも、私達につないでくれました。
この村の人達は、世の中の流れ、成長に乗っかってきませんでした。
業から離れて、自分達の範囲で、自分の手で、足で、生き抜いてきました。
便利な生活に、身体も心も魂も売りませんでした。そしたら、誇り高い輝く人間の本来の姿も残りました。
私は、経済成長を求て豪の中で、新たな業を生みだす生き方は向いてなくて。自分の手で、足で、まっすぐ生きるために、今ここにいる。のかもしれない。
毎日、クタクタ、雨ばっかだし、やっぱり楽しいよ〜
自然の中で、生き抜いて、生き抜いて。。。
自分の理想を、生き抜いて。
自分の理想を、布に込めています。
小さな部屋で、少しだけの荷物で、少しの食べ物で。
大きな山の上で。。。
雨はしとしと降り続き、植物は命輝かせ、やがて来る秋に向け成長を続けている。
雲が山を動く姿が、美しい季節。
やがて、秋が来て、長い寒い冬が来るなら。
この草のように、ただ、夏は、生い茂るしかないのかな。。。
Bella Terra
美しい地球を讃えます