Flowing with nature
旅の始まりは、山を降りるところから、雪山を歩いて降りたのは2月。
吹雪が止まなくて、なかなか山を降りれなかった。
やっと雪の止んだ日。雪が積もって凍って、また、その上に積もってを繰り返した、雪だらけの山道を降りた。
やまを降りるために、普段でも1時間かかる道のり。
この日2時間以上。夜行バスの乗り場の村までローカルバスに乗る。
これだけでも、半日。
夜行バスでデリーという都市にでた。バスの終点には、リキシャがたくさん止まっている。デリーは、なかなか混み合った町で、観光客は普通リキシャに使ってしまう。
でも、せっかくの旅。
山では、野菜買うのに往復10km位歩いてたし、デリーも自分の足と公共交通機関で。
久しぶりの低地で、酸素が多いせいか、バックパックを背負っても、歩道橋、地下鉄の乗り換えの階段。身体が楽だわ〜〜。そして、値段も10分の1位。
何度か道に迷いつつ、やっとの事で外国人用のチケットカウタンターのある、大きな駅に辿り着いた。インドの鉄道のチケットは、予約が簡単ではない。かなり前から予約するか、外国人旅行者には1ヶ月前に予約する事が出来ないので、そのために鉄道会社がキープした席もあり、特別な窓口のある駅に向かう。
南インドに向かう列車、その晩の席が空いていた!等級がAC付きの3等。初めてAC付きのクラスに乗ってしまった。値段は、私にはビックリする位高かったけど、ちょっとの贅沢。
列車は、チケット売り場とは、また1時間位離れた駅からしか乗れないので、また移動。
そうして、38時間の電車の旅。
夕方5時に、電車に乗って、二晩眠って3日目の朝、ゴアという南の街に着く。
2泊3日も、列車の同じ席にいる。入れ替わり立ち替りする乗客達。インド人にしか会わなかった。
さすがはインド人、やたら話しかけてくるのですが、みんなヒンディー語で話しかけてくる。
そして、「あなたはどこの出身?どこから来たの?」と聞いてくる。
「私は、ヒマーチャルの山から来ました。」
「チベット人?ネパール人」
「日本人なんです!」
「えっ?本当に?」
入れ替わる人達、みんながインド北部の人だと思っていたみたい。
まぁ、めっちゃなまった村仕込みのヒンディー語しか話せないからなぁ。みんな大笑い!
そんなこんなで、インド広し。たくさんの地方の方達と楽しくお話ししていた寝台特急。
さて、ゴアから、さらにローカルバスで4時間位、ついに目的地のゴカルナに着いた。
途中、マングローブの海が広がっていたり、塩田で塩作っていたり。
パパイヤ、ヤシの木、熱帯の植物が生い茂る道のりをバスの中から眺めていた。
村を出てから、3晩をバスと電車で過ごして4日目の昼過ぎだった。
インドって広〜い!これだけ、走ってもまだ、端っこに着かない。。。
南インドは初めてで、まず、驚いたのが、言語が全く違う事。
久しぶりに、周りの人が何を話しているのか完全にわからなかった。
英語もヒンディー語も街の音の中になく、久しぶりのその感覚に、旅してる!って思いました。
そして、最終目的地。南インドのジャングルとビーチへ。
またまた、小さなバスに乗り換えて、小さな漁村の集落へ。もはや村でもない。
そこから、歩いて30分。
パラダイスという名、それはそれは美しいビーチへたどり着く。そこで、昔からの馴染みのイタリア人の二人組みと合流。
荷物は、バックパック一つだけ。
ビーチサイドの丘には、所どころに小さな平らな場所がある。
さて、お気に入りのテラスを探して、そこを基地にした。
テントも寝袋もマットもないから、段ボールを開いてひいて、枯葉をたくさん集めて地面にひいて、その上にぬのをひいたらベッドのできあがり。
水は、崖を登って降りてして15分位の場所に湧き水がでていた。
海を見下ろす崖肌の壁から、チョロチョロと湧き出す水。
1L汲むのに30分かかる、けど、とっても美味しい水。
朝、太陽が昇る前、静かな時間に砂浜を歩いて、崖を登って、水を汲む。
待ち時間は、朝の海を見ながら、呼吸法をしたり、ストレッチをした。
そして、基地に戻って、薪を集めて火をおこし、汲みたての湧き水でお湯を沸かし、コーヒーをおとす。
それから、ポリッジとサラダがお気に入りの朝ごはんだった。
昼間は、糸を紡いだり、モノ作りをしたり、海で泳いだり、フリスビーをして遊んだり、ビーチをひたすら散歩した。
紙がないから、砂の上に絵を描いたり。結局3メートル位の大きな絵になった!
波の音がとても綺麗だから、波に合わせて歌を歌ったり、音楽を仲間と奏でた。
火が暮れてからは、またまた、大自然は違う美しさを見せてくれた。
夜光虫がいて、波打ち際は光の帯が行ったり来たりしていた。夜光虫の真っ暗な海で、バタバタすると、自分の身体の周りが虹色に発色して、映画のアバターみたいに、自分の体が見えた。
星があまりにも多いくて、空一面、星が瞬いて、多すぎて線みたいに見えて、ずっと見ていたら、宇宙の作った図形?曼荼羅?なのかなぁ。なんて、眺めていました。
寝床に戻って横になると、波の音。
そして、生い茂る植物が月明かり写るシルエットが綺麗だった。その隙間から星が見えて。
何人ものイビキが聞こえるほど、近くにたくさんの人が寝ていたし、朝起きた瞬間から、誰かが周りにいる状況たいで、プライベートは全くないけど。まさしく、そこはパラダイスだった。
でも、そこはインド。盗難も多発していて、高額な物を持っている人は、かなり可哀想な目にあっていた。
3メートルも離れていない、別のテラスには、ハンガリー人の20代前半の男の子と、東ヨーロッパから来た、50代の男性、30代のロシア人も、そこが気に入ってステイしていた。他にもたくさん人は居たけど、何となく、彼らとは、お互いに食べ物をシェアしたり、水やマキをシェアしたり、気持ち良く自然と仲良くなった。特にルールも話し合いも無かったけど、お互いの荷物を見張りあったり、ただ、ハンモックに揺られながら、海を一緒にみていたり。
とても気持ちのいい時間を、共有できた。
友達とか、仲間だからとかという、共有意識で繋がるわけでもなく、みんなが自立していて、個々が共にその場にいる事が気持ちよかった。
いろんな国からやって来た個性的な仲間達。そして、そんなみんなを訪ねてまた、その友達がやって来たり。
オーストラリア人の女の子ルナとは、今まで旅中に何度もあった事あるらしい。チャイ屋で一緒な席に座ってたり。セルフィまでインド人のおばあちゃんに誘われて一緒とったそうだ。初めてちゃんと話したら、私達は直ぐに仲良くなって、お互いのアートを物々交換した。
みんながお互いの輝く個性を持ち寄って、音楽や絵。たくさんシェアして遊んだ。
大好きな友達が、またたくさん増えた。
私は、久しぶりに自由になった。
山に籠って、織物に取り組む「Umi」という存在はみんな知らない。
ただ、モノづくりばかりしている
、チベット人みたいな旅人。。。
ただの旅人。。。
20代の子達は、36歳の私をめっちゃいいね〜〜!って言ってくれた。
いい感じに人生楽しんできたんだねって。
うん。自然の中で、リュック一つ。
飾る事も、繕う事も出来ないから。
作った物も、織物みたいに、あんまり意味があるモノでも無かったけど、自由に作りたいモノを作りまくっていた。
お金をかけて、非日常を味わえる、快適な旅も良いけれど。
野宿しながら、毎日好きなビーチで好きな時に眠る。そんな旅が好きだった。
今までも、色んな国でそんな旅をして。地球の美しさに心を奪われ続けてきたね。
そんな旅をインドでもできた。
ありがとう◎
どうやら、そんなワイルドな旅の適性が、結構あるみたいな私。
大自然の中でも、生き抜ける身体と心を持って。この地球に生きれる事がとても嬉しい。
そして、この後の旅も、ますます面白く、ますますカオスに。ますますワイルドに^ ^
それは、また、次のお話し。
あ〜〜地球丸ごと味わせていただいてます。
美しい地球さんに感謝の気持ちが溢れて。
ありがたい。
ありがとうございます◎